ひとひらの桜
桜咲く この坂を いつかきみと歩いた ひとひらの 花びらのような人だった 夢の中 きみを追って この場所に立ってた きみは言う 後悔をしないで生きてと そこから始まる物語に 人生という名をつけよう きみたちが もがいて苦しんで失って 歩んでいく道に いつまでもそばにいる そう誓ったあの日が 遠くなる 風が吹く 冬がやってくる 温もりを与えたい こんな僕が知った 振り返るとそこは 遥かな年月 春が来る 柔らかな香りに包まれて ひとひらの花が舞う 僕を見下ろして 桜咲く この坂道を 今ものぼっている |